2017年09月16日

魚の体温

 さて問題です。魚の体温は何℃でしょうか?そう聞かれるとあれ?何℃だっけと考えてしまう人が多いのですが、魚は変温動物なので海水温と同じです。そのことを考えると今海水温が上昇しているのは魚にとっても住む場所が変わってくる事が予想されます。ピンとこないかもしれませんが、海水温は静岡の駿河湾では冬は10℃前後、夏は30℃になります。人間は恒温動物なので35℃~38℃の間で何とかしのげますが魚はそうはいきません。一説によると魚の産卵は海水温との因果関係があるのだという方もおります。
 現在北海道で天然のブリが豊漁です。本来ブリは本州から上ではほとんど漁獲されなかった魚ですが今では秋サケ用の定置網に多く入るので北海道の漁師も困っているようです。
 20年ほど前に僕は養殖カンパチの稚魚を扱っていました。絶対に素手では触ってはいけないと言われました。カンパチの稚魚が搬入される時期の海水温は20℃くらいです。体温は35℃としても15℃違うので火傷してしまうとまで言われました。抵抗力の無い稚魚ですからいきなり15℃も違う物体と接触すれば何等かのダメージがあるのだと推測されます。
 季節外れの魚が取れるのはこういった理由からです。



Posted by ととやしんべえ at 18:02│Comments(0)
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